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今年の映画10本

今年ブログを更新する気など微塵も見せずに
映画を見ていたら、どうやら33本あったので、
ここまで金使ったなら、ブログの肥やしにでもせにゃもったいなかろうと書き始めた次第。


2010年個人的映画ランキング


1位:トイ・ストーリー3
シナリオのお手本・教科書のような作品。
ここまで練られた脚本を見せつけられると、
「出来が良すぎて可愛げがないのが欠点」なんて、頭でっかちなことも言いたくなる。
脱走シーンではハラハラさせられ、別れのシーンでは見事に泣かされたからな!
個人的に、そこで彼らが「動いて喋った」のが嬉しい。
アンチャン、そこまで「卒業」させられたら、映画館でさらに駄々こねてたワ。
(さらにってことは、既にさめざめは泣いていたらしいよ……)


2位:キック・アス
あのね、ヒットガールがねえ。かわいすぎてヤバイんだよ。
かわいそうでねえ、愛らしくてねえ。……ヤバイんだよ(語彙が……)。
さておき、この映画を貫く、どうしようもないものに「それでも」立ち向かう姿勢は、ただただカッコイイ。
キック・アスは、痛い思いに耐えていい思いをすれば、その分しっぺ返しを食らうし、それが最悪の結果を招いて、彼もまた取り返しの付かないところに踏み込んでしまうのだけど、そのことも粛々と受け止める姿勢がカッコイイ。まさにヒーローっぽいじゃないか。「それでも」戦う人はステキじゃなイカ。

ライトだけどディープ、カッコイイけどボンクラ。
いい感じです。サントラも買うぜー(音楽もカッコイイ)。
つーかサントラ、日本で出るのか……?


3位:カールじいさんの空飛ぶ家
じいさんが過去の夢や思い出と折り合いをつけ、未来に希望を抱き、社会に適応してゆくまでの物語。
1位のトイ・ストーリー3と同じで、ピクサーの脚本は年々隙が無くなっていくw
いい話だよ。実際おれも泣いたよ。
だけどその涙は、社会に適応できない自分を哀れんでのものではなかったか……?(知らねえよ)。


4位:ぼくのエリ 200歳の少女
絵で、音で、構図で、台詞が、映画の中に「世界」を作っている。目の前にストックホルムの空気が伝わってくる。だからぐいぐい引き込まれる。
オチは少々の憧憬を抱きつつ――可愛くもグロテスクで、ゾッとして、ボクらが「エリ」に抱く感情そのままでナイス。
あ、あるシーンで作品の読みを「誤解」させ、ぶっ壊しかねない改悪というか、画像処理が入っているので、観終わったら適当に検索して調べてください。これはやっちゃだめだ。


5位:蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH
素晴らしいことはわかる!わかるんだけど!
おしっこ我慢しながら見たから、細部を――細やかな仕事を多分見逃しているので、下手なことが書けねえ!
それでも良かったので暫定この順位とこのコメント。
群馬に来たらもう一回見て、ちゃんとしたこと書きマス。


6位:十三人の刺客
ゴローちゃんがほんと憎くてな!このキャラをボスにしただけで殆ど成功していると言っても良い!
血みどろの殺陣は盛りだくさんすぎて、ボクは終盤少し倦たけど(もし右下に残り何人!とかリアルタイムで出たらもう百点あげてた)、それでも迫力満点&馬鹿で面白かった。
ケータイ捜査官のケイタが、唯一の弟子役でオイシイ役どころなのもポイントよ!彼はビッグになる……ビッグに。

7位:ヒックとドラゴン
単純にビジュアルが気持ち良いのはもちろん(ドラゴンの背に乗り空をカッ飛ぶ爽快感)、
ストーリーもところどころ、ヒックさんとドラゴンの出会いと、物語の運びに「運命」を感じられて、ステキ・ロマンティックです。
ナードとジョックの物語とも読み替えられますが、ジョックのみなさんが憎めないのでそこも愛らしい。
だけどねえ、もう劇場で、3Dでは見られないのがねェ!

8位:アウトレイジ
クリエイティブな暴力と、ヤクザ映画の様式美の詰め合わせ。観終わってみると思った以上に何にもないけど、まあ楽しい。そこが良い。
(余談だけど、ボクが劇場に行ったときは本職っぽい人が後ろの席でダメだししたり、血や悲鳴に喜んで忍び笑いをしたり。そのせいで余計怖かった)

9位:プレシャス
プレシャスのどうしようもない人生が、どうにかなりかけたところで起こる衝撃に対してのプレシャスの受け止め方が良い。
気軽で手軽な人生賛歌に落ち着かず「それでも、生きるんだ」という悲しくも力強い決意が伝わって胸を打つ。
かなりいい映画で、いくつもお気に入りのシーンがあるけど、如何せん重いのでご注意。

10位:告白
面白い……けど、とてつもなく下品!
とにかく視聴者の心をどうにかしてやろうという、なりふり構わぬ飛び道具の嵐。
百歩譲ってジェットコースターのような映画。冗談のわかる人向け。


―――

スマートな作品もあるけど(そういう脚本は憧れだ)、泥臭い映画の方が多いのが、ボクが今何に惹かれてるかの証左だねぇ。よし、来年のテーマは「それでも」だな!

アニメ多いなーとか思った人、最近のピクサーをナメちゃいけねえ。あいつら、マジでこっちの涙腺壊しに来るからな!


しかし今年はいい映画が多かったですね!
来年もいい映画とたくさん出会えますように!




Tag : 映画

ペルソナ4プレイ日記

友人に嫌がらせの如く送りつけたペルソナ4のプレイ日記をここに貼り付けております。

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中古本買ってみた

ブックオフオンラインを使ってみました。
「ブックオフ」という名前から、
本の状態に期待はしていなかったのですが、
値段シールなどは無く、オビも、無い方が少ないといった状況で、
かなり満足しましたよ。というか、そうなんだよなー。
よくよく考えれば、ブックオフは本の見てくれはかなりきれいで、
それを帳消しにする粘度を誇る値段テープが問題だったわけで、
それがなくなりゃ、好感度もあがるわなあ。

早速数冊読んでみたので、ちょろっと覚書を。
一応アマゾンリンク張ってありますが、どれも絶版です(笑)。

つっぱれ有栖川 (角川スニーカー文庫)つっぱれ有栖川 (角川スニーカー文庫)
(2003/06)
ヤマグチ ノボル

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潰れかけの女子相撲部を再建させなければ、
好きでもない力士と結婚させられる相撲部屋の末娘のお話。
親子のいがみ合い!スポ根!すれ違い!和解!
と、オーソドックスな作りですが、それゆえ無理無く、
女子相撲部という奇怪な?部活を活き活きと描いております。
で、何より有馬啓太郎先生の挿絵が良い!かわいい!
取り組みのシーンではダイナミックなコマ割りで
立ち回りを表現していますし、一枚絵も場面をしっかり切り取っている。
本業が漫画家だからこその上手さなのかなあと思いました。

あ、最後にウインクしながら制服で四股をふむありすがシュールで
ゲラゲラ笑っちゃったんですが、これこそまさに、
ありすが見つけた「答え」だよなあと納得し、
それでもやっぱりゲラゲラ笑いました。良作です。


雪の峠・剣の舞 (アフタヌーンKCデラックス)雪の峠・剣の舞 (アフタヌーンKCデラックス)
(2001/03)
岩明 均

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上手すぎます。
久保田藩のお家騒動を引き起こした旧臣たちの心を
「雪の峠」という一つの主題のもとに、
明確に、しかし押し付けがましくなく描き出す「雪の峠」。
家族の復讐を誓うハルナと、
彼女の師となる剣聖の弟子・疋田文五郎の
運命が重なり、層を為してゆくさまを描く「剣の舞」。
どちらも文句のつけようがない作品で、
(歴史ではチガウ~というのは瑕疵ではない)
「俺は漫画を描くんだ!」「アニメの脚本を描くんだ!」という人には、
「これが一つの答えだ!」とおすすめしたく存じます。

特にハルナの「さすが天下一」にはボクもしんみりしちまってねえ、
毎朝榛名山が視界に入るたびに、思い出しため息をつく始末。
なんのかんので糸を引き、忘れられない一冊になりそうです。

しかし、そろそろ大河でやってくれないかねえ。
「上泉信綱」か「長野業正」

くるぐる使い (角川文庫)くるぐる使い (角川文庫)
(1998/01)
大槻 ケンヂ

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星雲賞受賞作品が2篇も入ってをり、いい加減再版されるだろうと、
ボケーっと待っていても全く音沙汰が無いので購入。
どの短編も面白いのですが、特に好きなのが「憑かれたな」。

悪霊憑きは自分の抑圧された感情を、属する文化に即した
「悪いもの」のせいにし、爆発・発散させる行為と見なし、
(キリスト教圏なら悪魔、日本の山岳地方なら狐…etc)
「憑かれた」というイメージ(妄想)に起因しているなら、
「解放された」というイメージを与えてやればよいと、
その「悪いもの」に「対抗するもの」を演じる元役者が主人公の物語。
もっともらしく、幾らでも広がりのある素敵な怪異への理由付けと、
しかし怪異への敬意も忘れぬラストがたまりません。面白い!

いや本当、大抵のことは演技でカタがつくような気がしますよ。
個性なんてモンも、
自分の演じたい役割にすぎませんよねえ!
(本の感想に自分の信奉する論をこそっと織り交ぜるの、やめなさい)

さらに余談ですが、手にとって見ると、この表紙、
かーなーり怖いです(^_^;)お気をつけ!

Tag : 日常 一言感想

「ZOJIRUSHI 電気ケトル CK-BA10-RA」レビュー

ZOJIRUSHI 電気ケトル CK-BA10-RA レッドZOJIRUSHI 電気ケトル CK-BA10-RA レッド
(2008/02/21)


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現在55%引き

不注意でヤカンを焦がして以来、
お湯をかけていると心臓がとんでもなくドキドキするように
なってしまったので(^_^;)電気ケトル購入。
初ケトルですよ。

初ケトル者としての感想

ヤカンの弱点である「コンロから離れてはいけない」が
なくなったのは結構大きい。空焚き防止で寝落ち、
ヘッドフォンを用いての作業での度忘れも安心?(^_^;)
また、ボクは深夜に沸かすことが多いので、
「ケトルの笛が使えない」
「台所まで何度か往復してギシギシ音を出すのもどうか」
っつー問題があったのですが、それも解消。
お湯しか沸かせませんが、
お湯を沸かすだけなら極めて安全、スペシャリストです。
お湯洩れも殆どないであろうところもグッド。

製品としての弱点は
「結構重い」
「ケトルを使うための動作がポットとは違って独特」
「お湯口が小さくて、インスタントカフェオレなど作るとき、
 上手いことやらないとダマができる」ということでしょうか。
(重さはステンレス製のため、複雑な動作は、
お湯洩れを防ぐ構造のためでしょうな)
あと「電気をけっこう食」いますのでブレーカーに注意。

まあ、ボクが使う上ではそれほど問題にならないのですが、
一番コレを使わせたいのは半ボケのジジババですよね(^_^;)
ジジババに使わせるには、上の欠点はどれも致命的だと思うのですが。

一番オススメする人は、
「実家暮らしでしばしば深夜ボケーっと起きている人」です(笑)。
ワンルームで、コンロがすぐ近くにある人や、
ジジババにはあんまり薦められないかもー。

Tag : 日常

レビューいろいろ

BAMBOO BLADE 10 (ヤングガンガンコミックス)BAMBOO BLADE 10 (ヤングガンガンコミックス)
(2009/01/24)
土塚 理弘

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前巻のアップルマンゴークリームパンは今巻のミスリードか(笑)!?

中盤読者は山を登らされるわけですが、
その山から不吉な感じは皆一様に覚える。
登ったところで良い目には合わないんじゃないか。
山頂に到達した瞬間、火山が噴火するんじゃないか?
杞憂で、そもそも山を登っても何もないんじゃないか?

けっこう長い山ですよ。長い間ちょっと不安を覚えつつ登る、
だからそれが解消される山頂は気持ち良いんですな。
たとえとんでもないものが待っていようとな。
盛大に尻餅をつくがいいさ。それで足を休めれば良い。

だが、ああ!だがしかし、
山頂に「のりピーハウス」があると知ってしまっている人間は、
どういう気持ちで長い山を登ればいいんでしょうか。

ネタバレ踏んじまったんだヨォー!

タンブラーマジこええー(^_^;)
話は面白いだけに勿体無かった。あの誰得感が素晴らしい。

とめはねっ! 4 (4) (ヤングサンデーコミックス)とめはねっ! 4 (4) (ヤングサンデーコミックス)
(2008/11/28)
河合 克敏

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面白さをどうこう云うのは他の人にお任せして、
今巻のボクなりの解釈をば。
新ヒロインの宮田さんと、宮田さんの出現によって、
ユカリを意識し始めた望月さんですが、やっぱり望月さんだよね!

宮田さんはユカリの性質~英語が出来たり、
年齢にそぐわぬクソマジメさ~を、
「ガチャピンみたいなねぼけ眼」と、ギャップで捉えますが、
望月さんは「ナヨッとした」ユカリの性質は「優しい」ことに通ずると、
良寛の「風」の書を見て、理解するヒントを得たわけですな。

日本全肯定教の一員からすれば、現在において
どちらのヒロインの理解・許容のほうが深いかは一目瞭然ですな!

ボクは日野ちゃん派です。

怪異いかさま博覧亭 3巻 (3) (IDコミックス REXコミックス)怪異いかさま博覧亭 3巻 (3) (IDコミックス REXコミックス)
(2008/12/09)
小竹田 貴弘

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作品全体としてのレビューは1巻のときのをご参考いただければ。
基本的な骨子はそのままです。

しかし小竹田先生の描く花魁はかわいい。
髪型なんか現代人の感性からはちょっと合わない筈なのに、
それでもかわいい。
(まあ、小悪魔ageha的な髪型は結構花魁チックですが)
今巻の淡雪は特にいい感じで、是非尻に敷かれたい!
彼女の見世なら足しげく通いたい!身請けしたい!と思えます。
おお、今、江戸とTOKYOが繋がった!

…すみません群馬です。

どきどき魔女神判2 1 (1) (チャンピオンREDコミックス)どきどき魔女神判2 1 (1) (チャンピオンREDコミックス)
(2008/12/19)
八神 健

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『密・リターンズ!』パロディは、八神先生からの
『どき魔女』で作風が変わったと思って心配しているディープファンへ
「オレは大丈夫さ!楽しんでるぜ!」
というメッセージではないかと邪推。

さておき、先の『密・リターンズ!』ネタのように、
元ネタが殆どの読者に理解されないであろうが、バンバン
パロディ・ギャグを入れるようになり、
前のシリーズより格段にテンポが良くなり、面白くなっております。
(宗兄弟ネタとか死ぬほど笑った)
ヒロインたちもギャグやパロディに参加&それに反応と、
前に出ることが多くなり、キャラも早めに確立するようになったかと。

だらだら書きましたが、幼女の裸が出てきたのでボクは満足です。


室町少年倶楽部 (文春文庫)室町少年倶楽部 (文春文庫)
(1998/08)
山田 風太郎

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表題の「室町少年倶楽部」は、
歴史の偶然で生まれた「少年将軍」と「少年管領」の
理想に燃え、冒険に走るキラキラした様子を、
山風先生には珍しい、ですます調の
やさしい語り口で記した作品です。

第一章までは(笑)

詳細は書きませんが、
少年が大人になるということが、
どんな無体をしても少年にしがみつくということが、
どれほど悲しく、切ないかを巧みに描き出した名作かと。
そう「第一章の子どもに読み聞かせるようなですます調」
が読み進めるほどキいてくるんだ。

余談
子どもはそれほどピュアでもないくせに、
大人を汚いと断じますが、
ピュアでありたいと願う心は、
オレは汚れているんだとうそぶく大人の方が強烈だよなーとか、
「少年と大人」「ピュアと汚れ」の対比に注目しつつ、
思ったそうですよ。大人だって必死で可哀相なんだから、
いじめてやるなよ、と。

Tag : REX 一言感想

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