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7月に見た映画まとめ

劇場で見た映画に★をつけてみる試み。
出来ではなく、ボク現在の好感度です。
★が1、☆が0.5でよろしく。

『金正日花』『ジーザス・キャンプ』『そらのおとしもの』
『スーパー8』『ザ・ホークス』『フード・インク』
『ありあまるごちそう』『コクリコ坂から』
『ブンミおじさんの森』
『劇場版神聖かまってちゃん』の10本。今月も多い。


金正日花 ★★★★
脱北者の語る北朝鮮の生々しい現状。

いやーひどい。
社会主義国が終焉の際に見せる歪みだと、
ソ連は諜報で他国の研究結果を奪うことで、
リスクの高い「研究」に金を割かないなんて例がありますが。(それで宇宙開発競争が出来るのがすげえ)
この映画では、適当な罪をでっち上げられ、一族郎等収容所に送られ、国家を回すための無償の労働力として虐待される現状が克明に語られます。
なんという終わりっぷり。
脱北しても苦労は絶えず、逃し屋に中国で性奴隷として売られたり、朝鮮系民族の暮らす村にたどり着いた矢先、奴隷として働かされたり。
中国から亡命した人が「海外から中国を変えたい、国を愛している。戻りたい」と口々に言っていたのに対して、
脱北者は「北朝鮮が崩壊したら帰りたい。もうあの国はどうしようもない。支援をやめて崩壊を早めるべき」などと、
絶望に満ち満ちていたのが印象的でした。

と、興味深い話満載ですが、珍奇なダンスが合間合間にはさまれてるので、覚悟したまえ。


ジーザス・キャンプ ★★★☆
アメリカの右派キリスト教「福音派」のサマーキャンプを追ったドキュメント。

バイアスはそれほどかけず、福音派の活動を淡々と追うドキュメントで、NHKで流れててもおかしくない感じです。
内容がコレじゃなければな!

神を感じようとトランスする子供に対して感じる悲しみが、
自覚なく子供たちの自由や精神を矯め、それを教育と驕る大人への怒りの裏返しだと気づくまではそうかかりませんでした。
凡庸なまとめですが、福音派じゃなくてもこういう人間はいるし、少なくともなってはいけないと強く思ったそうです。
たぶん多くの人がそう喚起されるでしょうから、決して「中立」ではないですよな。この映画。上手い。


そらのおとしもの―時計じかけの哀女神 ★★★☆
智樹のことをこっそり見ていた女の子が、
ふとしたことから新大陸発見部に入ることになり……


まあ何より。
新規パートを数分やったあと、三十分以上にわたる総集編をやられると、集中力がメタメタになるんですけどね!
実は一期からいる今回のヒロインの視点を交えつつ総集編っていうのは、確かに尺を稼ぐのにも良いし、初めてそらおとに触れる人にもありがたいでしょうが、
こんな映画見に来るの、基本コアな人ですからね!

あ、内容はテレビ版でやってもなんらおかしくない話なんですが、ヒロインが土下座したらセックスさせてくれそう系女子なので、☆をプラス1っと。


SUPER8 ★★★☆
自主制作映画を撮っていた仲良し軍団が、謎の列車事故を目撃しちゃった。それを契機に次々と起こる怪事件。軍が駐留し、平和な街は緊張状態に包まれる。

まあね「宇宙人の姿を徹底して隠す」
という本作のキモの仕掛けがまるきりスベってるけど、許すよ!
スタッフロールで流れる自主制作映画がかわいいんだもん!
特に最後のインタビュー中のアッーは、モノを作ったことのある人間なら、やりたがる気持ち、わかるよね!

異星人との交流も、さらっとしてたのが良かったです。
おれも辛いけど、お前も辛いのね。そんなもんか。
的なね。こういうのはウェットすぎないほうがいいものよ。


ザ・ホークス ★★★☆
売れない作家クリフォードは、メディアに殆ど露出しない実業家ハワード・ヒューズの自伝の代筆を任されたとふれ回り、一攫千金を狙うが……?

リチャード・ギア×ラッセ・ハルストレムというスタッフで皆さん想像する通り、
フツーに手堅く、フツーに面白い映画です。

売れない作家が、なぜアメリカ1の金持ちの自伝を?
という疑念を快勝するために奔走する絵も面白いんですが、
企画を持ち込んだ出版社の、海千山千の経営者をだまくらさかすほどの完成度の、血の通った自伝を書くためのメソッドに興味を覚えました。
ヒントは周到な調査と、コスプレだ!


フード・インク ★★★★
「普通」の食生活を送るだけで次々と人が体を病んでいくアメリカの病理に迫るドキュメント。

導入から良いですねー。
かなり大きいスーパーマーケットでも、精肉コーナーでは数社の商品しか扱っていない、つまり、アメリカの精肉業界は数社によって牛耳られていると。
特定の企業が巨大化することの問題は?
という疑問からスタートし、
あまり知られていない食肉工場の実情に迫っていく流れ。

遺伝子を組み替えて、従来の二倍のスピードで育ち、人気の胸肉を倍とれるようにしたニワトリや、
不法労働者を食肉加工に従事させ、定期的に警察に突き出してお目こぼしをいただくという癒着と、安い値段の秘密。
その安い肉で作ったジャンクフードを毎日食い、次々と成人病になる人達。
あたりはなかなかショッキングでグッド。

会社が品質で問題を起こさないよう見張る政府の機関の責任者が、全て会社の息のかかった人間で、政治家も企業批判ができないよう法整備。
(テキサスの肉をちょっと悪く言うと嫌がらせで訴えられ、口封じ)
なんという食肉業界から見るディストピア……。

主張もまとまってわかりやすく、おっかなく、面白く。いい映画です。


ありあまるごちそう ★★★☆
人類が一日に廃棄する食べ物の総量で、飢えをなくせるってさ。だけどなんで飢えはなくならないの?

こちらは上のフード・インクに比べて散漫な印象です。
いい絵やインタビューは撮れてるけど、それだけ。
四番をずらりと並べた巨人打線がダメだったことを思いだせ!

いい絵の例
ブラジルの貧しい母親。乳が出ないので赤ん坊のためにヤギの母子を借りる。子ヤギが乳を飲まないように、母親と離して育てるため、子ヤギはいつも飢えていて、家には悲痛な鳴き声が響き続けている。発狂するわ!

いいインタビューの例
ネスレの社長。
上のような飢えた農民に対して「努力が足らないからでしょ?今まで通りのやり方じゃだめだよ」とか言っちゃう。
自分が飢えのメカニズムの一部となっているとも知らず。
また「水」をナチュラルに独占せんとする発言。
こええよ!公共事業から水を切り離すと、生存権が大打撃だよ!政府主導の水条例ももちろん怖いけどさあ!
ここもまたディストピア。


コクリコ坂から ★★★☆
ひょんなことから風間くんと仲良くなった海さんは、
どうやら彼が腹違いの兄っぽくて、お互い苦悩する。


アリエッティよりは面白かったです。
(アリエッティを見た人が口をそろえていう台詞)

海さんが料理を作る場面、谷山浩子のじんわりとした幸せそうな、楽しそうな歌を流しながらも、
動きは全く作業的で、感動がないあたり、本当にこの監督はセンスがねえんだなあ!
通学、自転車二人乗り、船に間にあうように車を走らせる。
どれもこれも、RPGの移動のようにつまらない。
でもまあ、ここまで来ると彼の「味」ですわな……。
なので、従来のジブリっぽい楽しい動きを期待すると裏切られます。期待値低く、楽しそうな雰囲気だけを嗅ぎとる感じで行けば!

カルチェ・ラタンの楽しげな感じとか、感情の発露を抑えたお上品なやり取りは好いたらしいですからね。


ブンミおじさんの森 ★★★☆
自分の死期を悟り始めたブンミおじさんの元に、幽霊やら行方不明になった息子やらがやって来て、おじさんは前世を思い出す。

ここまで分からねえと気持ちがいいな!
幻想的な雰囲気は出てるんですが、如何せん長回しが多く、
「不思議な絵を好きなように読み取ってくださいね」
と強要され続けるのは、脳がかなりキツかった。
もともとこういうのが好きな人以外にはまず勧められない。

卑近な部分で面白かったのが、農場を継ぐよう頼んだおじさんが
「ここら辺なんにもないし」と難色を示されたとき
「ここから歩いてすぐに寺がある。寺で瞑想をおぼえれば、どこへでも行ける」
と返したシーン。
タイ人はおおらかだなあと思ったそうだよ。


劇場版神聖かまってちゃん ★★★★☆
問題を抱えた各々が、神聖かまってちゃんのライブをどう迎え、どう終えるか。

分かりやすさ、ステロタイプ、リアリティ、ドラマ性の間で見事に舵を取る入江監督のバランス感覚がまず素晴らしい。
タイアップ物で、だからこそ音楽の力を描かなきゃいけないなんて場面で、胡散臭くなく物語を終え、カタルシスをもたらすテクニック。

音楽の力なんて書きましたが、別にライブに行ったり音楽を聴いたからって劇的に何かが良くなるわけでなく、
「良く……なった……かな?」くらいの、距離のとり方がお上品で、好き。

扱うバンドが如何にも今が旬で……という感じで、
敬遠する人もいるでしょうが、エリオをかまってちゃんしか知らないボクでも楽しめたから!
決して押し付けがましくない、音楽の力という一瞬のきらめきを感じ取れたから!
ちっとでも引っかかったらオススメですよ。

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Tag : 映画

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