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「星の王子くん」感想

星の王子くん」クリアしました。




ディテールの緻密さへの志向は薄いですが、
(ただ、語られていないだけで、脳内補完はできる)
シンプルでひたすらにノリが良い。

話運びの鮮やかさや見事な伏線の消化ではなく、
繰り返しプレイさせるための雰囲気作りに重きをおいているわけですな。

いわゆる「抜きゲー」以外のエロゲはおしなべて映画的な、細部を大事にするものが多いイメージがありますが、今作のような「週刊連載マンガの単行本」のようなゲームは新鮮でした。

こういったジャンルだと、もう「合うか合わないか」ではないかと思います。
(Leafが珍しく体験版を配信したのもそういった意識があったのでしょう)

ボクは合いました!大好きです!
思惑通り、何度でもやれますよ!
会話が楽しい、キャラが好きだ。
この雰囲気にずっと浸っていたい。
物語なんて、それでいいんだよ!!


以下プレイ順に各ルート雑感

・ちのルート
永田さんの脚本はいつも料理に関して何かしらの天啓をもたらしてくれますが、今回はカレーライスと付け合せのサラダの作り方!
野菜の味を生かしたカレーと、ボリューミーなコブサラダは是非作ってみたいと思いましたよ!
ちのちゃんの妹軍団がいいキャラで、このルートとぷりんちゃんルート、おまけだけでは物足りないー。

・ユーリルート
GTHM。
王子くんのうつわのでかさを見せつけられました。
ボク、ところてんのあるゲームをはじめて買いましたよ!

・こころルート
超・ボンクラ。脳をフル回転して補完せよ。
本作はうる星とか、パタリロのオマージュっぽい感がありますが、このルートに至っては、終盤のパッパラ隊みたいなやり過ぎ感……。
ああ、でも良いシーンありますよ。
旅行先での消灯後の天井トークは愛らしくって良いね!
「信長が攻めてきてもダイ・ジョウ・V!」の人のウザさも、今となってはいい思い出だよね…!

・りんごルート
永田さんの脚本はいつも料理に関して(ry
今回はフグ!あのクソ高い魚がね!食いたくなって困った。
ラジオでも話した通りばめちゃんをデパートに連れて行くような社会性がいい。
そしてそこで働く人の生き生きとした姿。
あ、ボクはりんごたんが一番好きですね(どうでもいい)。

・ぷりんルート
四人クリアしないと入れないトゥルールート。
各ルートのキャラ勢揃いで、終盤は豪華絢爛。
だけど一番、オーソドックスなラブコメを楽しめるのはこのルート。
飛び道具のないヒロインがどう王子くんと、いや、プレイヤーとの距離を縮めてくるか、製作者の技術の見せ所です。

オチは多く語りませんが、いい感じです。

・・・

王子くんがモテる理由、ピンと来ない人も多かろうと思いますが、ボクは
「人との距離を適切にとれ」て、
「相手が言ってほしい言葉を即座に選び取れ」て、
「徹底的に相手を赦す」からだと思いますよ。
全部誰でも意識すれば出来そうだけど、出来ない。
軟派っぽく映りますが、一本筋通った軟派です。

・・・
ボクは映画も好きですが、なんども見返す映画と、名作だと認める映画は同じじゃありません。
名作には案外簡単に出会えますが(みんなの意見を聞けばいい)、見返す映画には、なかなか。

世間ではこれは名作と扱ってはくれないかもしれませんが、
ボクにとっては極めて大事な一作です。
そういうのが見つかっただけで幸せ。

本作が皆さんのそういう一本
になれば、ボクももっと幸せ。


書きたいことは尽きませんが、そんな感じで!
田中ヴァレンティーノは田中姓の誇り……。

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