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名誉群馬県民

ボクが群馬県の文化振興評議会の一人に任じられてからもう数年が経った。

給料自体はあんがい良い(これは大事だ。低いと外患が働きかけてくる)のでなんとか続けられているが、若輩の身で、海千山千の老爺と渡り合うのは骨が折れる。
毎日ヤクルト飲んでるボクでもこれだ。骨粗鬆を患っている爺さまがたの骨はよく折れねえなと思う。
いや、もはや骨などとうに折れ切って、軟体のバケモノ――クラーケンあたりになってしまったのかもしれない。
ならばボクは差し詰め、怪獣に挑む勇者……なんて、恥ずかしくて思えもしない。
(↑思ってるって)
今日の評議も惨敗だった。

ご存知のとおり、
我らが群馬県の王は秀ちゃん(中山秀征)である。
王妃は井森美幸。王子はハンカチ王子、そして第二王子がJOYであることもまた周知の事実だが――
文部科学大臣はあだち充である。
そして彼の意向のもと、年間一人「名誉群馬県民」が定められる。
各分野での成功者を、無理矢理群馬県民としてしまうありがた迷惑な儀式だ。
一昨年度はオバマ大統領が見事群馬県民に選ばれた。

まあオバマ大統領はいい。
勝手に住民票を送りつけられても(ちなみに住民票は群馬でも売られる→一部は評議会の運営資金になる)、ああ、市どころじゃねえ、頭の悪い県ってのもあるんだなあと思うだけだろう。
だが一般の人や、地域の偉人を誇りに思っている人に群馬の住民票を送りゃあ、それは手袋をツラに放るに等しい。
(「やーい!おまえの兄貴!群馬県民~!」と馬鹿にされる娘を見た事あるか?)
だからこのしきたりを残すなら、架空の人物に授与するようにという流れを、若手評議委員で作っているのだが、上手くいかない。
そう、上手くいかなかったんだ。

老人たちが祀り上げたのは
「坂本龍馬」だった。
久々に面白い大河見たもんだから舞い上がりやがって。
ボクらは群馬の地形を軸に糾弾した。
「海外に夢を抱いた龍馬の心は、内陸の群馬県では生まれないでしょう」
「海援隊、作れないでしょ。海ねえもん」
「おれたちにゃ龍馬を海のない群馬に縛り付けておくこたぁ出来ねえよ」
「ああ、あいつは海と船が大好きだった……(遠い目)」

しかしそれも、元総理の一喝で跳ね飛ばされた。
「龍馬の馬は群馬の馬!」

かくして坂本龍馬は名誉群馬県民となった。
土佐の人、ごめんなさい。

ちなみに、敗者の弁など聞きたかなかろうが。
ボクらが祀り上げたのは「霞刑部」である。

「あの馬のようなプリケツはまさしく群馬県民のホマレ」
「全裸で無毛、これぞ群馬県の古の詩にある神の使いのことでは?」
「甲賀者の気質は群馬者のそれに似通っている」
「最後は船の上で逃げ場を無くして惨殺。この末路は水に弱い群馬県民に通ずる」
「そう。哀れで儚いが……カッコイイよ。刑部」

コレラの便……じゃない、これらの弁も、
今となっては全て無為なるもの。

だが来年こそ霞刑部を群馬県民に!の念を込めて、
悔しさをここに書きつけておく。

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Tag : 妄想

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