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中古本買ってみた

ブックオフオンラインを使ってみました。
「ブックオフ」という名前から、
本の状態に期待はしていなかったのですが、
値段シールなどは無く、オビも、無い方が少ないといった状況で、
かなり満足しましたよ。というか、そうなんだよなー。
よくよく考えれば、ブックオフは本の見てくれはかなりきれいで、
それを帳消しにする粘度を誇る値段テープが問題だったわけで、
それがなくなりゃ、好感度もあがるわなあ。

早速数冊読んでみたので、ちょろっと覚書を。
一応アマゾンリンク張ってありますが、どれも絶版です(笑)。

つっぱれ有栖川 (角川スニーカー文庫)つっぱれ有栖川 (角川スニーカー文庫)
(2003/06)
ヤマグチ ノボル

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潰れかけの女子相撲部を再建させなければ、
好きでもない力士と結婚させられる相撲部屋の末娘のお話。
親子のいがみ合い!スポ根!すれ違い!和解!
と、オーソドックスな作りですが、それゆえ無理無く、
女子相撲部という奇怪な?部活を活き活きと描いております。
で、何より有馬啓太郎先生の挿絵が良い!かわいい!
取り組みのシーンではダイナミックなコマ割りで
立ち回りを表現していますし、一枚絵も場面をしっかり切り取っている。
本業が漫画家だからこその上手さなのかなあと思いました。

あ、最後にウインクしながら制服で四股をふむありすがシュールで
ゲラゲラ笑っちゃったんですが、これこそまさに、
ありすが見つけた「答え」だよなあと納得し、
それでもやっぱりゲラゲラ笑いました。良作です。


雪の峠・剣の舞 (アフタヌーンKCデラックス)雪の峠・剣の舞 (アフタヌーンKCデラックス)
(2001/03)
岩明 均

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上手すぎます。
久保田藩のお家騒動を引き起こした旧臣たちの心を
「雪の峠」という一つの主題のもとに、
明確に、しかし押し付けがましくなく描き出す「雪の峠」。
家族の復讐を誓うハルナと、
彼女の師となる剣聖の弟子・疋田文五郎の
運命が重なり、層を為してゆくさまを描く「剣の舞」。
どちらも文句のつけようがない作品で、
(歴史ではチガウ~というのは瑕疵ではない)
「俺は漫画を描くんだ!」「アニメの脚本を描くんだ!」という人には、
「これが一つの答えだ!」とおすすめしたく存じます。

特にハルナの「さすが天下一」にはボクもしんみりしちまってねえ、
毎朝榛名山が視界に入るたびに、思い出しため息をつく始末。
なんのかんので糸を引き、忘れられない一冊になりそうです。

しかし、そろそろ大河でやってくれないかねえ。
「上泉信綱」か「長野業正」

くるぐる使い (角川文庫)くるぐる使い (角川文庫)
(1998/01)
大槻 ケンヂ

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星雲賞受賞作品が2篇も入ってをり、いい加減再版されるだろうと、
ボケーっと待っていても全く音沙汰が無いので購入。
どの短編も面白いのですが、特に好きなのが「憑かれたな」。

悪霊憑きは自分の抑圧された感情を、属する文化に即した
「悪いもの」のせいにし、爆発・発散させる行為と見なし、
(キリスト教圏なら悪魔、日本の山岳地方なら狐…etc)
「憑かれた」というイメージ(妄想)に起因しているなら、
「解放された」というイメージを与えてやればよいと、
その「悪いもの」に「対抗するもの」を演じる元役者が主人公の物語。
もっともらしく、幾らでも広がりのある素敵な怪異への理由付けと、
しかし怪異への敬意も忘れぬラストがたまりません。面白い!

いや本当、大抵のことは演技でカタがつくような気がしますよ。
個性なんてモンも、
自分の演じたい役割にすぎませんよねえ!
(本の感想に自分の信奉する論をこそっと織り交ぜるの、やめなさい)

さらに余談ですが、手にとって見ると、この表紙、
かーなーり怖いです(^_^;)お気をつけ!

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Tag : 日常 一言感想

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